睡眠時無呼吸
当院では睡眠時無呼吸症候群の検査、治療を行っております。
どんな病気?
睡眠時無呼吸症候群とは睡眠中に呼吸が止まる、または浅く・弱くなることで十分な睡眠を取ることができず、身体に悪影響をおよぼすとともに日中の眠気を増加させる疾患です。
眠っている時に起こる事なので気づきにくいですが、日本人の2-3%が睡眠時無呼吸症候群であると言われています。
御家族に「呼吸が止まっている」「いびきがうるさい」と言われ、受診される方も多いですが、しっかり寝ているのに日中強い眠気・疲れを感じる・夜中何度もトイレへ行くなどの症状がある方は睡眠時無呼吸の可能性があります。
なぜよくないの?
睡眠時無呼吸症候群になると体は睡眠中に酸欠状態になり、少ない酸素を全身にめぐらすため心臓や血管に負担がかかります。
この結果、睡眠時無呼吸症候群になると 高血圧は2.14倍 糖尿病は2.29倍 心不全は4.30倍 脳卒中は3.51倍 増加すると言われております。
睡眠時無呼吸症候群の治療を行う事で、これらの生活習慣病が改善する事も報告されています。
検査は辛くないの?
睡眠時無呼吸症候群の検査は自宅で簡単に行うことができます。日中の活動度の上昇や、生活習慣病を改善するためにもまずは検査をしてみましょう。
当院では検査をいつでも受け付けております。ご気軽にお申し付けください。
原因はなに?
睡眠時無呼吸症候群の病態で最も多いのが空気の通り道が睡眠中に塞がる、または部分的に狭くなる事で起こる閉塞性睡眠時無呼吸症候群です。
首周りの形状が問題となるため、肥満の方以外でも閉塞が起こりえます(顎が小さい方など)
睡眠時無呼吸症候群の治療(CPAP療法)
軽症の方はまず、減量・減酒などの生活習慣の改善や横を向いて寝るなどして頂きます。重症の方に対しては、CPAP療法を行います。CPAP療法ではCPAP装置からホース・マスクを介して常に一定の圧の空気を送り、気道が塞がるのを防ぎます。適切なCPAP療法を継続して行うことで睡眠中の無呼吸やいびきを減少させることができます(小型の機械なので持ち運びも出来ます)