内視鏡検査
当院では内視鏡検査を行っております。
経鼻内視鏡(鼻から)を実施しております。
どんな検査?鼻からが楽?
主に食道や胃などの消化管に関する病気の早期発見・早期治療のために行う検査です。外径5.4mmの先端にカメラのついた細い柔軟なチューブ(内視鏡)を口から挿入して、消化管の内部の様子をモニターに映し出します。
実際に直接見て診断することが出来るという点でバリウム検査よりも優れており、現在主流となっております。検査時間はだいたい5-10分程度です。
経鼻内視鏡はスコープが細く(経鼻5.4mm 経口8.9mm)スコープが舌のつけ根を通らず喉にも触れないので、反射が起こりにくく、不快感や吐き気を感じにくいのが特徴です。初めて内視鏡を受けられる方や、過去に辛い経験がある方は是非経鼻内視鏡をお試しください。
検査の目的は何?
早期発見・早期治療が目的です。発見できる疾患は、胃がんや食道がん、最近増加している逆流性食道炎の他、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性胃炎などです。胃がんの99%はピロリ菌感染が原因ですが、内視鏡検査時にピロリ菌感染の有無も確認できます。
何と言っても内視鏡検査の最も重要な点はがんを早期に発見できることです。
早期の段階でがんが発見できれば、内視鏡を使って病変部のみを切除する手術で済むこともあります。
いつ受けるの?
喉のつかえ感や違和感といった喉の症状、胸やけ、ゲップなどの胸部症状、胃痛、胃もたれ、腹部膨満感などの胃の不快症状などがある人は、内視鏡検査を受けた方が良いでしょう。特に何も自覚症状がない人でも、40歳を過ぎたら一度は内視鏡検査とピロリ菌の検査を受けてください。ピロリ菌が確認された場合は、薬による除菌(1週間内服するのみ)を行いますが、除菌したからといって胃がんのリスクがゼロになるわけではありません。長年のピロリ菌感染による慢性的なダメージによって胃がんにつながるケースもあるので、除菌後も年に1回の頻度で定期的に内視鏡検査を受けるようにしましょう。
どんな人が受けるの?
こんな症状のある方は内視鏡検査をおすすめします。
喉・胸・胃の症状のある方
喉違和感/つかえ感/嚥下困難/嗄声/呑酸
胸焼け/胸部違和感/胸部つかえ感/ゲップが多い
胃もたれ/心窩部不快感/胃痛/上腹部痛/腹部膨満感 など
内視鏡検査はつらいですか?
当クリニックの内視鏡検査は基本的に経鼻内視鏡で行なっておりますので、嘔吐反射が起こりにくく、楽に受けられるかと思います。また手技的な部分でも胃の中に過剰な空気を入れない事で不快感の軽減を行なっております。
また少量の鎮静剤を使用する事で、うとうとした状態で検査を受けることができると思います。実際『もう終わったんですか?』とおっしゃる患者さんが多いです。手技的な部分でも内視鏡のが喉に当たらないよう挿入したり、胃の中に過剰な空気を入れないよう工夫しています。
また検査前は皆さん緊張しておられますので、たわいのない会話をして、できるだけリラックスして頂けるようにしています。
当院では全て院長が検査をするため、患者さんの予定に合わせて検査の予約日を調整できます。
眠っていて、目が覚めたら終了です。
初めて内視鏡検査を受けられる方や、過去に検査で大変な思いをした方にとっても当院での検査はお役にたてると思います。
実際の内視鏡はこちら。
太さはわずか5.4mmしかない柔らかいチューブです。
内視鏡検査の流れ・所用時間
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)の流れを説明致します。検査は 5-10分程 で終了です。
Step.1
問診・予約
- ・問診を受け、検査日の予約を取っていただきます。
- ・問診では痛みや不快感などの現在の症状に加え、既往歴や服用している薬の種類、ピロリ菌検査や内視鏡の検査経験の有無についてお聞きします。
- ・検査に対する不安や疑問点について何でも聞いてください。
Step.2
前日
- ・検査前日、ご自宅で準備をしていただきます。
- ・夕食は、夜9時前後までに済ませてください。
- ・その後、水分摂取はかまいません。
- ・夕食の内容はさほど気にする必要はありません。
Step.3
検査日の朝
- ・検査当日の朝食は禁食です。水分摂取はかまいません。
- ・いつも飲んでいる朝のお薬は検査後に飲んで頂きます。
Step.4
前日
- ・クリニックにて受付をお済ませ下さい。
- ・胃の中の泡をとる水薬を飲んでいただきます。
- ・診療室の検査台に横になります。
- ・ゼリーの麻酔・噴霧の麻酔薬でで鼻(咽頭)を麻酔します。
- ・少量ずつ鎮静剤を投与して、お休みになって頂きます。
Step.5
検査開始
さあ、検査開始です!
約5-10分前後で終了です。
Step.6
検査中
- ・鼻(口)から内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸の様子をモニターに映し出して見逃しのないよう丁寧に観察していきます。
- ・何か病変があれば、色素散布して、詳しく観察します。
- ・必要があれば、病変部の粘膜組織を採取し、組織検査に出します。
Step.7
検査後
- ・当院にて、少しお休みいただきます(10-15分程)。
- ・実際の画像を見ながら、わかりやすく説明させて頂きます。
- ・組織検査に出した場合は、1週間後に再度説明させて頂きます。
- ・検査後1時間位は、食事をしないでください。
- ・それ以降はいつも通りでかまいません。
Step.8
検査終了
検査は終了です!
おつかれさまでした。
上記でご説明した通り、検査前後は、食事制限はありますが、基本いつも通りお過ごし頂けます。検査に対する不安や恐怖心は、患者様により異なりますが、当院では、患者さん一人一人に合わせて丁寧に内視鏡検査を進めていきます。どうぞ安心してご相談下さい。
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よくある質問
Q1
上部内視鏡検査の費用はどのくらいかかりますか?
A1
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)だけであれば、6,000円程(3割負担)です。
病気が疑われる部位の組織の詳細な検査を実施した場合10,000円程(3割負担)になります。
Q2
上部消化管内視鏡検査が終わってから自転車を運転することができますか?
A2
鎮静剤を使用する上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)では、検査当日は終日、自動車や自転車の運転はできません。
Q3
上部消化管内視鏡検査実施後に病気に感染したり医療事故が起きたりしませんか?
A3
当院では内視鏡本体は、ガイドラインに則って、高水準消毒で処理します。内視鏡に関連する感染症を起こす可能性は極めて低いと考えられます。
また通常の上部内視鏡検査では、医療事故及び合併症の起こる確率は極めて低いと報告されています。
鎮静剤の副作用によるふらつきや呼吸抑制が比較的見られやすいですが、モニターをつけながら慎重に検査を行いますのでご安心ください。
Q4
上部内視鏡検査の後はどれくらいで食事ができますか?
A4
検査終了後1時間くらいすると、麻酔の効果が消退してきます。水を飲んでむせたりしなければ、食事を召し上がってください。